このアプリについて

ホシプラン|星景撮影プランナー

月齢×天の川×天気を統合し、今後14夜の星景撮影チャンスをスコアで示す無料Webアプリ。光害マップ・構図プレビュー対応。

月齢カレンダー・天気予報・光害マップ・天の川の方位計算——別々のツールを行き来していた撮影計画を、「その夜、その場所で撮れるか」という1つの答えにまとめます。

スコアの計算方法(隠さず公開しています)

スコアは「その夜、その場所で、月明かりのない暗い空で天の川や星空を撮影できる時間がどれだけあるか」の定量化です。

  • 完全暗夜:太陽高度が-18°より低い時間(天文薄明の外)
  • 月なし:月が地平線下、または輝面比15%未満かつ月高度20°未満
  • 暗夜時間 D:完全暗夜かつ月なしの合計時間
  • 対象好機 T:選択した天体の高度が基準 (天の川中心は15°・その他の天体は10°)を超える時間。淡く広がった対象(天の川中心と、星雲・銀河のメシエ天体)は 月明かりの影響をもろに受けるため、暗夜時間D(月なし)の中で数えます。 点光源の対象(恒星・惑星・星座・星団)は月夜でも撮影できるため、完全暗夜全体で数えたうえで、 月が出ている間は「月の明るさ×対象への近さ」(角距離45°以内)に応じて減点します
基礎スコア = min(100, D × 14)
対象天体ボーナス = min(20, T × 8)
天文スコア = min(100, 基礎 × 0.85 + ボーナス)
実効スコア = 天文スコア × (1 - 雲量/100 × 0.9)
(雲量は予報が届いている夜に反映。届く長さは
 モデルごとに異なります)

5段階:優80+ / 良60〜79 / 可40〜59 / 難20〜39 / 不適20未満。係数は撮影経験に基づき今後調整することがあります。

「天文スコア」と「実効スコア」を書き分けている理由:この2つは性質がまったく違います。天文スコアはその夜の天井で、月齢と対象の高度で決まり動きません。実効スコアは今の見込みで、天気予報が更新されるたびに変わります。

画面に出しているのは実効スコアですが、それだけだと「曇っているだけの新月の夜」と「晴れているが月が明るい夜」が同じ低い数字になります。前者は予報が変われば戻り、後者は晴れても戻りません。カレンダーの棒グラフは輪郭が天文スコア・塗りが実効スコアで、この差を形で示しています。行の小さな「100↓」も天気で下がる前の値で、この数字の色は天文スコアのランク色です。色を追うだけで「天井が高い夜(琥珀)」と「そもそも低い夜(青や紫)」を見分けられます。

光害(SQM)をスコアに入れていない理由:スコアは「同じ場所の14夜を比べて、いつ撮るかを選ぶ」ための数字です。光害は夜ごとに変わらない「場所の条件」なので、スコアに混ぜても夜選びの答えは変わらず、数字が一律に下がるだけ。そこで役割を分けています——スコアが「いつ」、SQMが「どこ」。画面上部のSQM値(数値が大きいほど暗い空)と光害マップをスコアに添えて読むと、「この場所のこの夜」が立体的にわかります。

遠い夜の天気をどう扱っているか:雲量は、選んでいる気象モデルの予報が届いている夜にはすべて反映します。届く長さはモデルごとに違い、ECMWFとGFSは14夜を覆いますが、気象庁(MSM→GSM)は12夜目あたりで尽きます。予報が届かない夜は「予報範囲外」と表示し、そのスコアは雲を含まない上限の値です——雲はスコアを下げる方向にしか効かないので、未反映のまま出すと必ず楽観側に偏ります。実際にはこれより下がると考えてください。

そのうえで、先の夜ほど予報の確度は下がります。点の雲量予報が実用になるのはおおむね5日前後まで、7日を超えると当たり外れが大きくなります。夜詳細では「何日先か・確度」を添え、モデル間の予測が大きく割れている夜には警告を出しています。遠い夜のスコアは「決める」ためではなく「候補を絞る」ために使ってください。

撮影地についての方針

特定の撮影スポットを紹介・推薦する機能は意図的に搭載していません。撮影地の混雑やマナー問題への配慮のため、本アプリは「あなたが選んだ場所を評価する」ことに徹します。

料金について(何が無料で、なぜ有料なのか)

基本の機能はすべて無料です。購入しなくても、期限なくお使いいただけます。広告は入れていません。

無料

14夜スコアカレンダー/夜詳細/構図プレビュー(稜線つき)/AR「空にかざす」/光害マップ/地点と天体の登録/厳選280天体

買い切り ¥2,000・iOSアプリのみ

実景(ストリートビュー合成・表示は1日100回まで)/オフライン地図

なぜこの二つなのか

行くかどうかを決めるのに要るものは、すべて無料にしました。スコアも、夜ごとの詳細も、稜線つきの構図プレビューも、光害マップも、購入せずに最後まで使えます。

プロ機能の二つは、その判断をもっと確かにするためのものです。実景は、現地の風景に星を重ねて「そもそも絵になるか」まで見せます。見た結果、行くのをやめるという判断もできます。オフライン地図は、電波の届かない場所でそれらを使い続けるためのものです。

費用のこと

実景は、ストリートビューを一度表示するごとに料金が発生します。使う方が増えれば、そのぶん増えていきます。そのため、実景の表示には1日100回の上限を設けています。通常のロケハン(一度に10〜50回ほど)では届かない値です。

オフライン地図は仕組みが違います。地図と地形のデータは、端末が国土地理院から直接受け取ります。作者側に通信料はかかりません。有料にしているのは、圏外で動かすための作り込みと、それに要した手間に対してです。

ドメイン、サーバー、天気予報(Open-Meteoの商用契約)、地図とストリートビューのAPI利用料は、いまのところ作者が個人で負担しています。広告は入れないと決めました。

買い切りにした理由

星を撮る頻度は、季節と月齢と天気で大きく偏ります。梅雨のあいだも、満月の週も、月額なら同じだけ払うことになります。使わない時期に払っていただく形にはしたくありませんでした。

一度ご購入いただければ、それ以降はいただきません。機種を変えたときは「購入を復元」で引き継げます。

データ出典

  • 地図タイル・航空写真・住所検索・標高・稜線判定(標高タイル):国土地理院
  • 実景(アプリ版の構図プレビュー):Google ストリートビュー(画像 © Google および各投稿者。Google マップ プラットフォームを利用しています)
  • 天気予報(雲量):Open-Meteo(ECMWF・GFS・気象庁MSMの3モデルを切替可能。既定はECMWF)
  • 光害(天頂空輝度):Light Pollution Atlas 2024 by David J. Lorenz(許諾を得て利用。SQM=天頂の空の明るさで、数値が大きいほど暗い空です)
  • 天文計算:astronomy-engine(MIT License)
  • 天の川テクスチャ(構図プレビュー):NASA/GSFC Scientific Visualization Studio(Deep Star Maps 2020)
  • 恒星カタログ(構図プレビュー):Yale Bright Star Catalogue 5th ed.
  • 星座線(構図プレビュー):d3-celestial (Olaf Frohn, BSD-3-Clause)
  • ディープスカイ天体(NGC・IC)の座標・等級・固有名:OpenNGC by Mattia Verga(CC BY-SA 4.0)。ホシプランは表示に必要な項目の抜き出し・他カタログとの統合・日本語名の付与を行っており、 この加工後のカタログも同じ CC BY-SA 4.0 で提供します
  • Sharpless(Sh2)・Barnard(B)・Lynds(LBN・LDN)・van den Bergh(vdB)・ 銀河系惑星状星雲カタログ:CDS/VizieR(VII/20・VII/220A・VII/9・VII/7A・VII/21・V/84)。天体名の解決には SIMBAD を利用しています

月の出入り・薄明時刻は国立天文台こよみ計算との照合テスト(誤差±2分以内)を通しています。

オープンソースライセンス ›

プライバシー

  • アカウント登録はなく、氏名・連絡先などの個人情報は扱いません
  • 地図・住所検索・標高の表示に必要な範囲で、検索語や選択地点の座標をブラウザ/アプリから国土地理院へ直接送信します
  • 天気予報・稜線計算・SNS共有カード画像の生成では、本アプリのサーバーが座標を受け取りますが、保存はしません(天気は本アプリのサーバー経由でOpen-Meteoへ問い合わせます)
  • アプリ版の実景機能はGoogle マップ プラットフォームを利用します。実景の表示時に対象地点周辺の座標がGoogleへ送信され、Googleのプライバシーポリシーが適用されます
  • 前回選択した地点は、お使いのブラウザ内(localStorage)にのみ保存されます
  • サービス改善のためアクセス解析(Google Analytics)を利用し、ページ閲覧や共有ボタンのクリックを匿名で計測します

免責

本アプリは撮影計画の参考情報を提供するものであり、内容の正確性を保証するものではありません。気象・安全に関する判断は自己責任でお願いします。

作者

風景・星景写真家 Yukio Nodo (Negi Asatsuki)。夜空と、霧や人の気配が残る風景を撮っています。